家族の介護、いつから考える?
第1回 準備編 後編|元気なうちに話しておきたいこと
前編では、家族の介護について考え始めるタイミングや、介護を考えるきっかけとなる家族の変化について紹介しました。
では、介護が必要になる前に、家族でどのようなことを話しておけばよいのでしょうか。
介護が必要になってからでは、本人の希望をゆっくり聞くことが難しくなる場合もあります。元気なうちから、これからの生活について少しずつ話しておくことが大切です。
まずは「これからどう暮らしたい?」から
いきなり「介護が必要になったらどうする?」と聞くと、本人も身構えてしまうかもしれません。
まずは、
「これからも今の家で暮らしたい?」
「もし一人での生活が大変になったら、どうしたい?」
など、これからの生活について話してみましょう。
介護が必要になった場合でも、自宅で暮らしたい方もいれば、施設での生活を希望する方もいます。
本人がどのような暮らしを望んでいるのかを知っておくことで、実際に支援が必要になったときにも、希望に合わせて選択肢を考えやすくなります。
家族で確認しておきたい4つのこと
これからの生活について話すときは、次のようなことも確認しておくとよいでしょう。
1.どこで暮らしたいか
現在の自宅で暮らし続けたいのか、将来的には施設への入居も考えているのかなど、本人の希望を聞いておきましょう。
2.どんなサポートを受けたいか
「できるだけ自分のことは自分でしたい」「買い物や家事を手伝ってほしい」など、希望するサポートも人によって異なります。
3.家族はどこまでサポートできるか
介護が必要になった場合、家族がどの程度サポートできるのかも考えておきたいポイントです。
仕事や子育てなど、それぞれの生活があるため、家族だけで介護をすることが難しい場合もあります。
4.介護にかかる費用
介護サービスの利用や施設への入居には費用がかかります。
どのようなサービスがあるのか、費用はどのくらいかかるのかなど、早めに情報を集めておくと安心です。
「介護の話」ではなく「これからの話」から
家族で介護について話すことに、抵抗を感じる人もいるでしょう。
そんなときは、介護そのものについて話そうとせず、まずは「これからどんな生活をしたいか」を聞いてみることから始めてみましょう。
大切なのは、一度の話し合いですべてを決めることではありません。普段の会話の中で少しずつ希望を確認しておくことが、いざというときの準備につながります。
次回は、実際に介護が必要になったとき、まずどこに相談すればよいのかについて紹介します。

